二世帯の平屋
Amori/NAGANO/2014
長野市の中心市街地に近く、30年程前に造成区画された既存の団地。今回の計画敷地はその一角に位置するが、当時まだ団地になる前に農地転用を行った為、近隣の敷地よりゆったりとしている。北側に公園と南西には一段下がった道路があり南向きの傾斜もあって眺めは非常に良いロケーションである。
今回お客様の要望は、長年近くで貸家暮らしをしていたが定年を機に、生まれ育ったこの地に二世帯という形で暮らしたいとの事。建物は増改築を幾度となく繰り返し、今では約60坪という大きさになっていることもあり、既存の和室二間+広縁を3LDK間取りをアレンジすること以外、二世帯住宅にリノベーションすることは比較的スムーズに計画、実行された。
お母様と妹様の二人暮らしから、三人が増え、二世帯五人が暮らす平屋の邸宅。そして、お父様が長年手をかけてこられた日本庭園の趣が、近隣の住宅とはどこか一線を介して心に何か語りかけているように感じる。
DATE
所在地:長野市安茂里
主要用途:二世帯住宅
設計/施工:やま秀 田中建設 + 建築工房 アーキクラフト
構造/工法:木造在来軸組工法
延床面積:201.65m2(61.00坪)
竣工:2014.04