県産材「北信濃の杉」の家 NPO-#020

hoshina/Wakaho/NAGANO/2015

 長野市郊外の南東部、市街化調整区域内の既存集落。 善光寺平に向かって北側傾斜となる扇状地で、住環境としては閑静で自然に囲まれ、ゆったりとした生活が送れる場所である。7年前に「離れの家」としてリフォーム+増築をし、今回は母屋の建て替えにあたって二世帯の住み替えという計画。

 以前と全く反対に、建替えの母屋で若夫婦が生活し、離れを親夫婦が使うといった形態となる。相互の関係は、以前と同様に近からず遠からずの微妙な距離感を保ち、やはりそこには両者の緩衝帯としての庭の存在が重要となっている。

 県産材「北信濃の杉」の家シリーズの第20作品目。プランでは、畳のリビングと広縁がほしいとの要望。コンパクトで広がりを確保するためにあえて和室と広縁の間仕切りとしての障子は建てずに自由な使い方ができるように配慮し、更に仏間としての座敷を北側に設け、リビングと一体になるように計画している。2階のホールを広くすることで、洗濯物干しや、趣味の音楽鑑賞ルームとしてもその利用価値は高い。

DATE
所在地:長野市若穂保科

主要用途:住宅
設計/施工:やま秀 田中建設 + 建築工房 アーキクラフト

構造/工法:木造在来軸組工法
延床面積:
114.68m2(34.69坪)
竣工:2015.11

〒381-0103

長野県長野市若穂川田531

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FAX:026-282-2985

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