称名寺

Wakaho/NAGANO/2012

  長野市郊外の南東部。国道403号線沿いから少し奥まり優美に佇む浄土真宗大谷派の称名寺。

  今回はその庫裏の改修。築50年の庫裏は、昭和平成と何度となく増改築を繰り返し現在に至っている。お寺様の要望は当初、使用しなくなって維持管理が大変かつ耐震性も不安な庫裏の二階建てを平屋に出来ないか?という相談から始まった。減築という改修は、現況の庫裏としての優美さが失われることと費用面で折り合いが難しく、最終的には耐震補強と断熱改修といった現実的な改修が実行された。間取りも大きな変更は行わず、二ヵ所あった玄関の一つを広縁のアルコーブとして活かし、北東の広縁と共にゆっくりと庭園を眺められる場所を提案している。
  庫裏に求められる機能(用途)が、時と共に変化していくことを考えさせられる。そこに必要な空間は日常と非日常の共存。

DATE
所在地:
長野市若穂
主要用途:庫裏
設計/施工:やま秀 田中建設 + 建築工房 アーキクラフト
構造/工法:木造在来軸組工法
延床面積:
152.4?(46.10坪)
竣工:2012.

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